東京徘徊日記

東京でどう生きよう

東京徘徊日記

湯河原の思い出

気持ちの病が悪化し休職、実家で療養することが決まってメソメソしてるときに、恋人が半ば東京から連れ出してくれるような形で旅行に連れて行ってくれた。 普段はここではないどこかへ行ってしまいたい、と思ってるのにいざとなると半径40キロメートルから外…

飯田橋は曇り

3件の精神科に当日の診療を断られて、「泣くと息が苦しい!」と思いながら、4件目の「少々お待ち下さいね」の保留音を聞いていた。 自分の名前だって住所だってうまく言えずにえぐついてる自分は本当に東京で7年間も一人暮らしをしている大人なんだろうか、…

新宿

仕事で、進学で上京した人は、新宿に初めて行った時のことを覚えているのだろうか。 人の多さとか、街の汚さ美しさ、歌舞伎町のいかがわしくも魅力的なネオンの光。 イメージでしかなかった新宿が目の前に広がり、五感で実感した時のあの気持ち。 新宿に行く…

早稲田

この春、大学を卒業した。 うだつの上がらない四年間だった。 サークルも、輪からちょっとはみ出したところにいた。 「なんでこんなに頑張って資源ゴミを作っているのか」と思いながら卒論を書いた。 卒業式も出なかった。 それでもゼミの先生には感謝してい…

小手指

東京にきてはや三年と半年とちょっと。 一人暮らしには慣れてないけど、東京暮らしには慣れた。 でもさ、やっぱ道産子がイメージしてた東京と実際の東京って結構違うんだね。 魚は美味しいし、人も人情溢れてるしさ。 コウモリだってはじめて見たのは池袋だ…